WWDCのプログラミングコンテストに入選!楽しく仲間と刺激し合える環境で学ぶ、高校生の杉山丈太郎さんにインタビュー
Appleが毎年、技術者・開発者向けに開催しているイベント『Worldwide Developers Conference(以下、WWDC)』。新商品発表や最新技術の説明、基調講演などAppleの今がつまったイベントで今年、『Swift Student Challenge』という学生アプリ開発者向けのコンテストが開催された。ここで日本人で唯一入選したのが、今回インタビューをした杉山丈太郎さんだ。
現在高校2年生の杉山丈太郎さん。彼はライフイズテックに中学1年生の頃から通いながら、さまざまなアプリを生み出し続けている。
今回はそんな彼に、プログラミングとの出会いやその面白さ、さらにライフイズテックの魅力について伺った。
1.ものづくり大好き少年が出会ったプログラミングとライフイズテック
2.世界的コンテストで入賞。2時間でアプリを制作。動画制作まで!
3.プログラミングのスキルを、志を持った仲間とともに伸ばせる大切な居場所
ものづくり大好き少年が出会ったプログラミングとライフイズテック
豆電球に豆電池をつないで電気をつけたり、反対に解体したり、廃材を組み合わせておもちゃを作ったり……。子どもの頃からとにかくものづくりが大好きだったという、杉山さん。
そんな彼が初めてプログラミングという概念に触れたのは、小学4年生の頃。お母さんからすすめられた、ロボットプログラミング教材の『レゴマインドストーム』を使ったプログラミングスクールに参加した時でした。組み立てたロボットが思い通りに動く——。この体験が楽しくて、ますますものづくりにのめりこんでいったそうです。
そして受験を経て中高一貫校へ進学した杉山さんは、プログラミングを学ぶ新たな場所をお母さんの紹介で知ります。それがライフイズテックの夏キャンプでした。
当時、杉山さんが選んだのは、WEBデザインコース。キャンプの期間内に杉山さんは、自分の物語のサイトを作りました。頭の中で思い描いたものを形にできるのが楽しくて、キャンプ会場までの移動時間にも開発を進めるほど夢中になったそうです。
またプログラミングだけでなく、キャンプで過ごした時間も特別なものだったと杉山さんは語ります。ユニークなキャンプの司会者のキャラクターに、つい熱中してしまう謎解きアクティビティ。プログラミング以外の時間も充実していて、一気にライフイズテックのキャンプのトリコになったそうです。
「当時の僕は坊主頭で丸眼鏡をかけていたんです。まるで某子ども向け工作番組に出てくる人みたいな見た目だったので、わくわくさんというニックネームになりました。」
最初の共通項はプログラミングへの関心のみ。そんな初めて会った同世代の仲間とも、ニックネームで呼び合うほどあっという間に打ち解けられたそう。
そんな思い出いっぱいのキャンプが終わり、杉山さんはご両親にライフイズテックのスクールにも通いたいと相談をしました。「やるべきことをきちんとやってから。」というご両親との約束を果たし、杉山さんはライフイズテックのスクールに通い始めます。
スクールで選んだのはiPhoneアプリプログラミングコース。お父さんからMacのおさがりをもらったこともあり、杉山さんはプログラミングスキルをメキメキとつけていきます。そして今もなお、iPhoneアプリ制作に熱中しているのです。
世界的コンテストで入賞。2時間でアプリを制作。動画制作まで!
「WWDCのプログラミングコンテストに出場してみない?」
自分の作りたいものをプログラミングを用いてどんどん形にしていた杉山さんにある日、スクールのメンターであるモンスターから提案がありました。
Swift Student Challengeは世界的なコンテスト。しかも応募要項には「3分以内に体験できる」「英語化されたコンテンツ」との記載がありました。ここまで大きな規模で言語のハードルもあるコンテストとなると、出場をためらってしまいそうなもの。しかし杉山さんは普段からApple製品の大ファンで、毎年、日本時間の深夜に行われるWWDCをオンタイムで視聴していたこともあり、このコンテスト参加にとても意欲的でした。
海外の人の目に新鮮に写るものは何か——。杉山さんはアイデアを出す中で、シンプルかつ日本らしさも感じられる「福笑い」がいいのではないかと思いつきました。そしてメンターに相談したりスクールの仲間たちと実際に福笑いをやってみたりして、このアイデアで進めることを決めます。
仲間と家族のサポートも受けながら作ったアプリは、見事入賞。
「爪あとを残せればいいと思っていましたが、まさか入賞するとは……!」
日本からの唯一の入賞という形でAppleに認められたことが、なによりの喜びだっとのことです。
世界的コンテストで結果を出した杉山さんは、現状に満足することなく、その後も定期的にアプリをリリースし続けています。
テレビ番組の『VS嵐』の1コーナー「カタカナ嵐」を、家族で真似て遊んでいた杉山さん。このゲームでは、誰かがカタカナのお題を出す必要があります。杉山さんはこのお題出しにかかるマンパワーを、アプリを作って解決しました。その制作時間はなんと、思いついてから約2時間だったそう。
また杉山さんの創作意欲はプログラミングにとどまりません。学校ではブラチリブという部活を立ち上げ活動しています。月に一度、観光地に足を運び、その時の様子をまとめてYouTubeにアップしているそう。もちろん動画の編集も自分たちで。杉山さんのお父さんから譲り受けた編集ソフトを駆使しながら、独学で進めているんだとか。
杉山さんをこんなにもものづくりにかきたてるのは、一体何なのでしょうか。
「とても難しい質問ですね(笑)。本当に、ふと思いついたものを形にしているので」
杉山さんがあまりにサラっと答えるので簡単なことのように感じますが、ふと思いついたものを形にするのは本来、とてつもなく難しいことだと思います。
ただ杉山さんはその難しいことをサラっとやってのけるだけの知識やスキル、そしてものづくりへの情熱をライフイズテックで育んでいるのではないでしょうか。
プログラミングのスキルを、志を持った仲間とともに伸ばせる大切な居場所
「プログラミングは、スキルさえあれば自分の作りたいものを形にできる手段なんです。頭で思い描いたものをそのままアウトプットできるから面白いんですよ」
思いついたものをササッと形にしてしまう、そんなわくわくさんの名を欲しいままにしているような杉山さんは、プログラミングの魅力についてこう語ってくれました。
ただ、これだけのスキルが身についているのであれば、もうスクールに通わずとも作りたいものを形にできるようにも感じます。
「ライフイズテックには、プログラミングに興味があって、志を持って作りたいものを形にしている同世代がいる。中高生だけのコミュニティだからこそ刺激し合えるし、なにより楽しい居場所なんですよ」
プログラミングスクールと聞くと、コードを打ち込んだりソフトを操作したりする光景が思い浮かぶ人もいると思います。しかし杉山さんの言葉からは、ライフイズテックというプログラミングスクールで育めるのがスキルだけではないことが伝わってきました。
「プログラミングを好きになるきっかけであり、プログラミングに興味がある人がぐんぐん伸びる場所、それがライフイズテックだと思います」
<編集後記>
プログラミングと聞くと、「難しいんでしょ?」と構えてしまう人もいると思います。しかし自分が好きなことややりたいことを叶えるためなら、きっとそのものづくりの過程も楽しいと感じるのではないでしょうか。今回杉山さんにインタビューをして、私はこう感じました。
ライフイズテックというコミュニティで仲間たちと切磋琢磨しながら、新たなアプリを生み出し続ける——。そんな杉山さんの姿が目の前に浮かんでくるようなインタビューでした。
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プログラミングに興味がある人はもちろん、ものづくりが好きな人は、ぜひライフイズテックに参加してみませんか?
杉山さん的には、「スクールは自分の作りたいものを形にする力をつけていく場所。キャンプはどちらかというとアクティビティや仲間との出会いを通してプログラミングを好きになる場所」とのこと。楽しくプログラミングに触れる機会となる夏キャンプの申込は、2020年7月20日(月)まで。
インタビュー・文:クリス(@qris_)