【メンバー成長記】新幹線でアプリ開発!? プログラミングの楽しさに目覚めた高専生が語る、アプリ開発の魅力とは?

posted on 2020/06/19

新幹線の移動中に、アプリ開発——。
一見無謀にも見えるこの挑戦を実行した高専生がいる。今回インタビューをした田中颯太さんだ。
田中さんはなぜ、移動中にアプリをつくるほどプログラミングにのめりこんだのだろうか。その理由を聞いた。

 

ー プログラミングの楽しさは、学んでも学びきれないところ
ー アプリをパパっと開発できたのは、分からないことをすぐに調べる習慣ができたから
ー ライフイズテックは、プログラミングを楽しく学ぶきっかけとなる場所

 

プログラミングの楽しさは、学んでも学びきれないところ

—— はじめに、田中さんがライフイズテックに参加したきっかけを教えてください。
小学生の頃に通っていたプログラミングスクールで紹介してもらいました。

—— 中学生になる前からプログラミングに触れていたんですね!
はい。5年生の頃から始めました。それまではプログラミングどころかパソコンにも興味がなくて。でもプログラミングソフトのScratchでゲームをつくるのが楽しくて、ハマっていきました。

—— 中学生になって入ったライフイズテックでは、プログラミングの難易度もあがりましたか?
あがりました。小学生の頃はブロックを積み立てるだけでゲームをつくれていたんですが、ライフイズテックでは初めて本格的にコードを書くようになって。だから最初は、ただ文字列を入力するだけみたいな感じでしたね。でもメンターさんに教えてもらったり自分で調べたりする中でコードの意味が分かるようになったので、さらにプログラミングの楽しさにのめり込んでいきました。

—— 田中さんは、プログラミングのどんなところに楽しさを感じるんですか?
実装したい機能が、正しく動いた瞬間に楽しさを感じます。やはりいろいろ考えてコードを書いていくので、ちゃんと動いてくれるとうれしくて。また、さらにいいものをつくっていくためには今以上の知識やスキルが必要になるので、どれだけ学んでも学びきれないところにも面白さを感じます。

 

アプリをパパっと開発できたのは、分からないことをすぐに調べる習慣ができたから

—— プログラミングにどんどんハマっていった田中さん。ライフイズテックを通して、どんな作品をつくってきたのでしょうか?
いろんなアプリを開発しました。なかでも写真に映ったものを判別するアプリは、中学3年生の時にアプリ甲子園に出して思い出に残っています。また僕は、新幹線での移動中や旅行先などの日常生活のなかでもアプリをつくってきたんです。

—— 日常生活でもですか!? ちなみにどんなアプリを?
新幹線での移動中につくったのは、移動速度を測るアプリです。「今何キロで走行しているのかな」とふと疑問に思ったのでつくりました。また箱根旅行に行った時につくったのは、今いる場所の気圧を見るアプリです。これも旅行先でパパっとつくりました。

—— パパっとつくれちゃうこともそうなんですが、そもそも走行速度とか気圧が気になることもすごいなあ、と。
アプリのアイデアにつながることには、日常的にアンテナを張ってメモを取っています。今回話した速度のアプリも気圧のアプリも、まずはアプリストアで探したんですが欲しい機能がないうえ広告も出てきて。だったら自分でつくろうかなと思ったんですよね。

—— きっと開発を一人で進めているとつまずくこともあると思います。そういう時はどうやって解決しているんですか?
まずはとにかく自分で調べます。今はネットに情報がたくさんのっているので、大抵のことは検索すれば出てきますし。ライフイズテックには、この「分からないことを調べる力」を鍛えるアクティビティもあるんですよ。

—— そんなアクティビティもあるんですね。
アクティビティやスクールでの学びがあったから僕には、「分からないことをすぐに調べる」という1人で開発を進めていくうえで大切な習慣が身についたと思っています。またライフイズテックの場合、本当に分からないことにぶつかったら聞ける人がいるというのも、とても心強かったですね。

—— それはメンターさんに?
そうですね。しかも僕の場合、ライフイズテックに通った4年間のうち2年間ずっと同じメンターが担当してくれたんですよ。仲良くなれたのはもちろん、技術力があってそのうえ常に学び続けている人だっだから、プログラミングの基礎から最新の情報まで本当にいろいろ教えてもらいました。

—— プログラミングの専門知識が豊富な人と仲良くなれるのは、ライフイズテックならではかもしれませんね。
メンターはもちろんメンバーもプログラミングに関心のある人が集まっているので、話す時間が楽しかったですね。また自分の作品を誰かに見てもらえる環境だったことも、ライフイズテックに通ってよかったと思える点です。メンターやメンバーに作品をみてもらうことが、自分の開発のモチベーションにもなっていました。

—— 人に見てもらうことで、自分にはない発想と出会えることもありますしね。
またリリースする経験ができたのも、とてもよかったと思っています。アプリ甲子園に出した作品をアプリストアに出したところ、レビューがもらえたんです。やはりいろんな人に見てもらうことで、開発にもますます力が入りましたね。

ライフイズテックは、プログラミングを楽しく学ぶきっかけとなる場所

—— 今はライフイズテックを卒業していると聞いていますが、まだ開発は続けていますか?
学校が高専で、プログラミングもする学科なので続けています。最近だと、全国高等専門学校プログラミングコンテストに出す作品を、ゼミの仲間たちと一緒につくりました。

—— 一人で開発するのとチームで開発するのとでは、大変さもちがったのでは?
チーム開発だと、自分の実装が終わならければ他のメンバーの作業に影響するので、その緊張感はありました。またプログラミング初心者の1年生も一緒につくったのでサポートに回ることも多かったのですが、教えることの難しさも感じていましたね。ただやはり思い描いた動きを実装できた瞬間は、何度体験してもうれしいものなんです。

—— その感動が、田中さんを突き動かしているんですね。
はい! そして僕がこの感動と出会えたのは、ライフイズテックがあったからだと思います。実は僕が高専という進路を選んだのは、ライフイズテックでプログラミングの楽しさを知って、もっと深く学びたいと思ったからなんです。だから僕にとってライフイズテックは、プログラミングをめちゃくちゃ楽しく学ぶきっかけとなる場所だったと思っています。

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今回のインタビューでは、田中さんの「とにかくプログラミングが楽しくて仕方がない!」という気持ちが伝わってきました。

きっとこれからも田中さんは、プログラミング愛を炸裂させながら数々のアプリを開発していくのだろうと思います。田中さんの柔軟な気付きや発想力からどんなアプリが生まれるのか、楽しみです!

ライター:クリス(@qris_)