【みやさんコラム】あなたの大切な<契機>に!

11月の「Life is Tech ! MAGAZINE」開設からもうすぐ2ヶ月となりますね。そしてこのマガジンと共に誕生したのが、「みやさん」こと、私、宮本俊一です。

これからマガジン記事の編集後記も兼ねたコラムを不定期でアップしていきたいと思います。

改めてよろしくお願いします。

さて、年の瀬も迫り、クリスマスやお正月の準備で、街も人も騒がしくなる季節になりました。平成の最後の師走をどうお過ごしですか。

私はもちろん、昨年の年末とは景色の異なる日々を送っています。

11月からライフイズテックにジョインしました。マガジンのプロフィール欄にも掲載されていますが、12年半の新聞記者経験を活かし、会社の魅力を内外に発信する広報という立場で、本マガジンでも登場させてもらっています。

ジョイン後、さっそく11月3日にはVR(バーチャル・リアリティ)を使って自分だけの写真展を創り出すワークショップ「MEMOREUM TOKYO(メモリアム・トーキョー)」を取材しました。8日には日出学園中学校・高等学校で、17日には横浜翠陵中学・高等学校でそれぞれ開かれた1day体験会を取材し、マガジンにアップしました。

メンバー(中高生たち)とメンター(大学生講師)。そして運営する社員がスクラムを組んで、iPhoneアプリの開発などを楽しく真剣に取り組む姿を取材して、ある本の一節が頭をよぎりました。

それは定時制高校のボクシング部を舞台に、顧問を務める教師と高校生との触れ合いを描いたノンフィクション「リターンマッチ」(後藤正治著)という本です。後に、小栗旬や松山ケンイチ出演でドラマ化もされました。ボクシング好きなこともあって、もう何回も読み返しています。

そこで「教育」について、こう記してあるところがあります。

「人は人から、ひとつの<契機>を受け取っていく。それが、時として思わぬところに人を導いていく」

キャンプでは、初対面のメンバーも多いと聞きます。私は現場を取材しながら、偶然出会ったそのテーブルで、お互いが双方向に、今後の人生で大切な<契機>を与えているのではないかと思うのです。

なぜなら、キャンプや体験会後にメンバーから話を聞くと、プログラミング初体験が多い中で、異口同音に「もっと学びたい」と新しい意欲を語るからです。

<契機>を与え合うのはメンバー同士に限りません。その輪にはメンターと社員も当然含まれているはずです。

晃華学園中学校高等学校で12月10日からの3daysキャンプを取材した際、最終日にメンターの一人は感極まって涙し、「このキャンプで身につけた一つの作品を作り上げることをこれからも続けて欲しい」とメンバーに伝えていました。メンターの思いは、メンバーにしっかりと伝わったに違いありません。

先の本では、その<契機>を<埋み火>とも表現しています。分かりやすい言葉で置き換えるなら、<種火>と言えるかもしれません。キャンプや体験会で灯したこの種火を大切にして、メンバーがそれぞれの情熱と努力で大きく燃やしてくれてら嬉しいです。

もうすぐで、「クリスマスキャンプ2018」が始まりますね。メンバー、メンター、社員を入れて700人以上が一つの場所に集まる奇跡のような時間です。クリスマスキャンプに関わる全ての人で、人生で大切なたくさんの<種火>が生まれる暖かい場所にしましょう。

それでは、少し早いですが、良いお年を!

ライター:宮本俊一
プロフィール:1981年、群馬県生まれ。2006年、読売新聞東京本社入社。記者職を中心に歩む。子どもの未来に繋がる仕事がしたいと2018年11月、Life is Tech! に転職。仕事の傍ら2013年からエッセーを書き、「第18回約束(プロミス)エッセー大賞」(産経新聞社主催)などで入賞。「誰にでも分かりやすく」をモットーに、旬な話題を随時アップします!