【レポート】近畿大学附属豊岡中 中学生65人 修学旅行でプログラミングに挑戦 「遊ぶ」から「作る」を体験

近畿大学附属豊岡中学校の2年生が修学旅行中の3月7日、ライフイズテック本社を訪れ、生徒(メンバー)65人がプログラミングを学ぶ1day体験会を行った。

近畿大学附属豊岡中は2017年から、3泊4日の東京への修学旅行中、ライフイズテックを訪れてプログラミングを学んでもらう日程を入れており、今年で3回目。近畿大学附属豊岡中はIT教育に力を入れており、パソコンを使った授業を積極的に行っている。

近畿大学附属豊岡中では、修学旅行を「学び」を取り入れる「研修旅行」と位置付けている。引率した同中担当者も「時代はプログラミング。地元ではなかなかプログラミングを学ぶ機会はないので、チャンスと思っています」と話す。

体験会でメンバーは「iPhoneアプリプログラミング」を学んだ。AppleがiPhoneアプリの開発をするために提供しているソフト「Xcode」を使い、画面の「+」を押すと表示された数字が増えていく「カウントアプリ」などをテキストに沿って作るカリキュラムで、どれもアプリ開発の基本となるものだ。

プログラミング初心者の女子メンバーは「難しかったけど、これを使いこなせたらかっこいいだろうなと思いました」、別の女子メンバーは普段からiPhoneを使っていると言い「美術部なので作品作りは好きなので、アプリを作ると聞いてワクワクしました」と笑顔で話した。

プログラミング経験がある男子メンバーは「家で一人でプログラミングをやるというのは難しいけれど、こうして皆んなが同じ環境でできるのが嬉しい。自分の好きなゲームをデザインしたアプリを作ることができた。好奇心や創造力が養われる気がした」と語った。

メンバーはほとんどがプログラミング初心者だったが、他にも「達成感があった」、「これまでこういう学びの機会はなかったけど、とても楽しい」との声が上がっていた。

普段はライフイズテックのキャンプチームに所属し、今回の体験会でディレクターを務めた宗宮一輝は「修学旅行中にこうしたプログラムを入れてもらえてライフイズテックとしても、とても嬉しいです。1日という短い時間でも、一人一人自らアプリを開発できた体験から、プログラミングを学ぶことの楽しさが伝わっていたらいいなと思います」とこれからのメンバーの成長に期待を寄せた。

次の訪問先である東京スカイツリーに出発したメンバーの後ろ姿を見て、ふと、ライフイズテック取締役の讃井康智の言葉を思い出した。讃井は、講演などで「テクノロジーが発達した現代ではどこでもグーグルを開くことはできる。大切なことは検索窓に何を記すかだ」と話す。近畿大学附属豊岡中のメンバーが、修学旅行中の今回の体験によって新たな「窓」を開くきっかけになってくれれば嬉しい。

来年も待っています!