【プレスリリース】ライフイズテック、経済産業省「未来の教室」生成AIの教育活用に関する実証事業に採択

【プレスリリース】
ライフイズテック、経済産業省「未来の教室」
生成AIの教育活用に関する実証事業に採択

生成AIサービスを活用した学校教職員の
授業準備・事務業務の効率化を検証

ライフイズテック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 CEO:水野雄介)は、経済産業省が主導する2023年度「未来の教室」(生成AIを用いた教育サービスの検証)実証事業者に選定されたことをご報告します。
今年度は、生成AIサービスを活用し、小中学校の教職員における授業準備・事務業務など校務の効率化を図る実証事業に取り組みます。

ライフイズテックは、昨年末の生成AIの登場以降、AI技術を活用した新たな教育プロダクトの開発体制を強化し、学校教職員を対象とした生成AIサービスの開発を行ってまいりました。本実証事業では、教員の大きな負担となっている学校の事務作業と授業準備に焦点をあて、一般の学校教職員でも簡単に活用できる生成AIサービスの提供を通し、事務業務と授業準備の効率化を検証します。

本実証事業の背景

現在、世界中で生成AIの普及が急速に進み、働き方改革の文脈における活用事例が多く創出されています。教員の多忙化や長時間労働が社会的課題となり、学校における働き方改革が求められる中、教員現場においても、生成AIをはじめとするテクノロジーを活用し、業務を効率化することで、高付加価値な業務に時間を使うことができる環境を整備する必要があります。

加えて、文部科学省が「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を公開し、学校現場でも生成AI活用の機運が高まりつつあります。今後ますます教職員が簡単に活用できるAIサービスのスピーディーな開発が求められます。

ライフイズテックは、今後も学校や行政、教員の方々などと連携し、AIをはじめとするテクノロジーを活用して新たな価値を創造できる教育環境の構築を推進してまいります。

実証内容(予定)

「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を遵守した学校向け生成AIサービスを活用し、以下3点をテーマとして、神奈川県鎌倉市にて実証事業を行います。なお、教育委員会や学校との協議によりテーマを変更する場合もあります。

①オリジナルの小テスト作成
生成AIサービスを活用し、学習内容や目標、難易度などに応じたオリジナルの小テストの問題や解説を作成。

<オリジナルの小テストの問題作成画面>※開発中のデモ画面

<オリジナルの小テストの問題作成画面>※開発中のデモ画面

②子どもたちの興味関心を引き出すクリエイティブな授業案の作成
生成AIサービスを活用し、子どもたちが興味関心を持って学習に入れるよう、学習内容を身近に感じる事例や物事につなげて考えてもらえる授業案や導入資料を作成。

<授業案の作成画面> ※開発中のデモ画面

<授業案の作成画面> ※開発中のデモ画面

③会議実施に向けた事務作業の効率化
生成AIサービスを活用し、会議で取り上げるテーマや課題をもとに、会議の目的の明確化やアジェンダの整理などの事前準備を行い、資料作成の効率化や会議のスムーズな進行を実現。

<会議資料の作成画面> ※開発中のデモ画面

<会議資料の作成画面> ※開発中のデモ画面

学校教職員向け生成AIサービスについて

ライフイズテックでは公教育での生成AI利用における「生徒目線」「教員目線」での課題を解決し、安心安全に生成AIを利活用できる環境の提供に取り組んでいます。本サービスでは、特に教職員の利用に特化した機能やUI・UXの最適化を図っています。

・学校教職員利用向けに最適化されたWebUI:
OpenAI社のGPTや、Anthropic社のClaudeに代表される文章生成AIの一般的UI・UXをベースにしつつ、教育現場特有のニーズに合わせた直感的で使いやすいUI・UXを探求していきます。

・利用ログ管理と不適切利用の防止:
管理者が利用ログの管理を行う仕組みを提供し、教職員の活用度合いの確認や、個人情報等不適切な利用をしていないかの管理も可能になります。また、性的/暴力的など不適切な表現を自動で検知し、悪用を防ぐ機能も提供します。

・誰もが生成AIの可能性を引き出せる独自のアシスト機能:
通常、生成AIの能力を引き出すためにはプロンプトの工夫が重要であり、十分に使いこなすためにはプロンプトに関するスキルと経験が必要となります。ライフイズテックでは独自のアシスト機能の提供により、校務での活用の利用シーンを選択するだけで自動的に必要なプロンプトが設定され、生成AI初心者でも難しいプロンプトの調整を意識することなく、すぐにその能力を最大限引き出せる環境を実現します。

・最新の生成AI「Claude2.1」をサポート:
本実証においては、Open AI社のGPT-4に加え、Anthropic社が提供する最新の生成AIモデルであるClaude 2.1もサポートいたします。Claude 2.1は11月21日に同社が公開し、入力可能なトークン数が20万と他モデルと比べ非常に大きいなど、今後の活用に期待を集めている最新の生成AIモデルです。
Claude 2.1の導入には、様々な生成AIの基盤モデルを提供するフルマネージド型サービスAmazon Bedrock(アマゾン ウェブ サービス提供)を利用しています。Amazon Bedrockを利用することで迅速かつ安定的に、かつセキュアに最新のAIモデルの実装及び実証検証を行えることにつながっています。
Amazon Bedrock:https://aws.amazon.com/jp/bedrock/

「未来の教室」とは?

※経済産業省は、「『未来の教室』ビジョン(2019年6月)」の実現を念頭に、様々な個性の子ども達が、未来を創る当事者(チェンジ・メイカー)になるための学習環境づくりを目指し、
1.学びの探究化・STEAM化、2.学びの自律化・個別最適化、3.新しい学習基盤づくりを柱に、2018年度より実証事業に取り組んでいます。
https://www.learning-innovation.go.jp/about/

令和5年度「未来の教室」実証事業 公募要領 (生成AIを用いた教育サービスの検証)
https://www.learning-innovation.go.jp/news/r5_public_offering_ai/

 

【ライフイズテック株式会社について】
次世代デジタル人材育成を手がけるライフイズテックは、「中高生ひとり一人の可能性を一人でも多く、最大限伸ばす」をミッションに2010年に創業したEdTech企業です。主力事業である中学校・高校向けクラウド教材「ライフイズテック レッスン」は、全国600以上の自治体で4,000校の公立・私立学校、約120万人が利用(*1)する、情報・プログラミング学習サービスへと成長しています。また、延べ5.7万人(*2)以上が参加する国内最大規模のIT・プログラミングキャンプ&スクール「Life is Tech ! 」をはじめ、全社員のDX化を目指す企業のデジタル人材研修なども支援し、これまで100万人以上(*2)にデジタルを活用したイノベーション教育を届けてきました。2022年には、社会・環境といった分野で高い公益性を実現している企業の国際的な認証であるB Corpを取得。今後もライフイズテックは、教育を通じて子どもたちの未来と社会課題へ取り組む企業として、ステークホルダーとともに次世代のための教育変革を推進してまいります。
(*1)=2023年8月時点
(*2)=2023年6月時点
サービスサイト:https://life-is-tech.com