世界的プログラミングコンテストで入賞を果たした高校生の保護者が考える、プログラミング教育とわが子の可能性の伸ばし方【後編】

前編では、幼少期に興味を持ったものをさらに伸ばす、杉山家流の「子どもの挑戦をサポートする環境の整え方」をお伺いした。
後編では中学受験を乗り越え、ライフイズテックのスクールに通い始めた丈太郎さん。
そんな彼を支えたご両親に、思春期の子どもの「やりたい」を応援するために親ができることを語ってもらった。

前編はこちら


【後編】

ものづくりが好きな息子に用意した、プログラミングというフィールド

「丈太郎が元々持っていたものづくりへの強い興味関心は、ライフイズテックに通うことで倍増していると思います」

と、雅子さん。またスクールに通いながら丈太郎さんは、長期休暇に開催されるキャンプに何回も参加しています。

「クリスマスキャンプから帰ってきた時は、驚きましたね。キャンプの思い出を家で語りながら泣くんですから(笑)」

そんな丈太郎さんの姿を見ていた雅子さんは、息子にとってライフイズテックがどんなに大切な場所なのかを改めて感じたと言います。

「プログラミングに関心を持つ同世代の仲間やメンターさんがいることも、丈太郎の意欲をかきたてていると思います。作品を見せ合いアイデアを出し合う。そういう切磋琢磨できる環境の中で小さな自信を積み重ねていけたからこそ、ライフイズテックでの学びが楽しくて仕方ないのではないかと」

ライフイズテックスクールの様子

楽しくプログラミングを学べる、息子にとっての大切な居場所

父・大輔さんは楽しそうにプログラミングを学ぶ息子の姿を見て、ライフイズテックには、共通の志を持つ同世代のコミュニティとしての価値も感じていると言います。

こう語ってくれた大輔さんですが実は、4人の子供達の教育資金でどこを優先するべきかについて夫婦間で話し合ったことがあるそう。それは大輔さんの会社経営に暗雲が立ち込めた時。しかしこの時、雅子さんが「丈太郎からライフイズテックを取り上げていい方向にいくとは思えない」と大輔さんに強く訴えました。

大輔さんはプロにプログラミングを学ぶ場所としてライフイズテックをすすめる理由を、語ってくれました。

「中高生はもちろんメンターさんや、スタッフさんがみな楽しくプログラミングを学んでいるライフイズテックは、子どものプログラミングへの興味関心を育んでくれる場所。ライフイズテックは、決してお手頃な習い事ではありません。ただプログラミングという共通項を持った同世代の仲間たちと学べる環境はきっと、子どもにとって思いがけないつながりを生み出してくれると思います」

丈太郎さんの作品

そして今——。ライフイズテックに通い続けている丈太郎さんは、福笑いアプリでWWDCの入賞を果たし、思いついたアイデアをアプリという形で生み出し続けています。

子どもの「やりたい」を応援するために親ができること

プログラミングを使いこなせるIT人材が必要な時代が、すぐそこまできている——。こんな未来が、教育を通して見えてくるようです。

中学では2021年、高校では2022年よりプログラミングが必修化に

とはいえ、必ずしも自分の子どもがプログラミングに関心を持つとは限りません。また子どもがプログラミングに興味を持ったとしても、自分は何をすべきか分からないと悩む保護者の方もいると思います。

「我が家では教育は投資と考えています。子どもがプログラミングに興味を持ったとしてその投資をためらうのはきっと、親自身がプログラミングを理解していないからではないでしょうか」

大輔さんは、保護者にもこれからの時代に必要な力を知る努力が必要ではないかと話してくれました。

丈太郎さんが学校の部活動で運営しているYouTubeサイト

プログラミングに限らずあらゆる習い事は、試す、体験することが大切だと思います。子どもは生まれながらに個性を持っていて、本来なら発揮するのに力はいらないと思うんです。ただ親がそれを知ろうとせずに子どもの個性や関心が発展する場を用意できなければ、習い事はただの楽しい体験・思い出で終わってしまうのではないかと」

丈太郎さんがアプリ制作をはじめ、ものづくりに没頭できているのは、彼のすることに興味を持つご両親の存在も大きいと、この言葉から分かった気がします。

最後に学校でも取り入れられるプログラミングについて、親目線からの考えも伺いました。

プログラミングは間違いなく、これからの時代において武器になるスキルだと思います。むしろこの武器を持っていないとマズいのではと思うくらいです。これからの時代において武器となるプログラミングスキルを身につけるのなら、やはりプロのもとで学ぶことをおススメしますね。」

と大輔さん。

「学校でもプログラミングの授業が始まっているようですが、おそらく先生たちも手探りなんですよね。だから生きる力としてのプログラミングスキルの習得を学校にばかり期待するのは重いんじゃないかと思います」

雅子さんも、学校だけでプログラミングの力をつけるのは、現状難しいのではないかと考えているそうです。

これからの時代において、子どもたちの生きる力の1つとなりえるプログラミング。子どもがプログラミングに関心を持った時に親としてできることは、その道のプロのもとで学ぶ場所を用意することなのかもしれません。

<編集後記>

今回杉山さん親子の話を伺って感じたのは、ご両親が丈太郎さんの興味関心を一緒に楽しんでいるなあ、ということ。

自分の子どもが一体何に興味があって、何をしている時間が楽しそうなのか、しっかり観察して環境を用意すれば子どもは主体的に自分の可能性を伸ばしていけるのではないかと感じました。

子どもが目の前で夢中になっている姿を通して一番近くにいる親ができることを少し立ち止まって考えてみませんか?

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インタビュー・文:クリス(@qris_)