デジタルの学びが、夢の実現に繋がる。ITスキルを武器に、医師の夢を追いかける大学生メンターの思い

Life is Tech ! Schoolには、「大学生メンター」として中高生を教えながら、ITのスキルを自身の夢に繋げ、人生を切り開いている大学生たちが多数在籍します。

おっぴーこと、田中音羽(たなか・おとは)さんもその一人です。現在、関西医科大学の医学部に通う2回生。自身も中学からスクール生として学んだ経験をもとに、デジタル領域の知識と医療を掛け合わせて活躍する医師になるべく、日々勉強に励んでいます。

今回はそんなおっぴーに、デジタルを学ぼうと思ったきっかけや、そのスキルを活かした医学部受験について、そして今後の展望をお聞きしました。

正直、パソコンは苦手だった。

ーーおっぴーは中学1年生の春にライフイズテックのキャンプに参加して以来、高校1年生までスクール生に通っていたとのことですが、もともとデジタルを学ぼうと思ったきっかけは?

キャンプに参加したのは、母と2歳上の兄に勧められたのがきっかけです。パソコンやプログラミングに興味があった兄が先に参加していて、「楽しいから行った方がいい」とよく言われていたんです。でも私はパソコンが苦手だったので、正直あまり気乗りしていなかったのですが、母が半ば強制的にキャンプに申し込んでしまって(笑)。実際に参加してみたら楽しかったので、スクールにも通い始めました。

ーー実際にキャンプに参加してみて、どんなところが楽しいと感じましたか?

もともと通常の勉強よりも、図画工作や家庭科の授業が好きだったこともあって、「デザイナーコース」に参加したのですが、自分が思い描いた通りに動かして作れるということが想像以上に楽しかったですね。

それに加えて、初めて会う同世代と泊まったり、夜にアクティビティをしたりするので、修学旅行みたいな気分でした(笑)。すごく気の合う友達もできて、日を追うごとに楽しさが増していったのを覚えています。

 

ーーもともとパソコンが苦手だったという言葉もありましたが。

そうなんです。学校の授業でパソコンを扱うときに、私が触るとすぐにフリーズしてしまったりして(笑)。実はキャンプに参加した時も、間違えてデスクトップ上のものを全部消してしまったのですが、当時のメンターさんが丁寧にフォローしてくださったので、すごく安心して取り組めたんですよね。

 

ーーもし失敗しても大丈夫だと思える環境だったからこそ、自分のやりたいことに集中できたのかもしれないですね。

そうだと思います。それ以来、4年間スクールやキャンプで「iPhoneアプリプログラミングコース」や「映像制作コース」などさまざまなコースを体験しましたが、全部楽しかったですね。

プログラミングやプレゼンテーションのスキルが身に付いたのはもちろんのこと、コミュニケーション能力も上がった気がします。中学高校時代は、学校のコミュニティで収まってしまうことが多いと思いますが、私の場合はライフイズテックで新しい仲間と出会えて、人と関わることがより楽しくなりました。

ITのスキルを“ツール”として、医療の分野で活かす

ーーおっぴーは現在、医師を目指して医学部に通っていますよね。医師になりたいと思った理由を教えてください。

両親が医師をしているので、小さい頃から漠然と医師になりたいと考えていました。ただ、確信を持って目指し始めたのは高校1年生の頃です。医療ボランティアとしてネパールに滞在するプロジェクトに参加したのがきっかけでした。

 

ーーそのプロジェクトに参加することになったのはなぜ?

パキスタン出身の活動家であるマララ・ユスフザイさんの本を読んで、発展途上国の医療に少し興味を持っていた中で、母にこのプロジェクトを勧められたんです。学校を休んで2週間ほどネパールの病院を回り、実際に患者さんたちと話したり、重症の方たちと関わったりしたのですが、そこで「自分にも助けられる命があるのかもしれない」と初めて実感を持てた気がしました。

とはいえ当時は進路に悩んでいて、ライフイズテックで学んだプログラミングスキルを活かして、開発系の分野に進むことも考えてはいました。でも、身に付けたスキルをストレートに活かすよりも、デジタル領域の理解がある医師として医療の分野で役立てる方が、より自分がやる意義があるのではないかと思い、医学部に進むことを決めたんです。

医療ボランティアとしてネパールに滞在。研修生と現地の小学生と

ーーたしかにすでに「医療 × デジタル」も注目されていますし、次世代を担う医師として大きな武器になりそうです。医学部受験の際に、今までの経験が活きたと感じる部分はありましたか?

医学部特有かもしれませんが、一般入試を含めて試験に面接があることが多く、中高時代やってきたことや、大学でやりたいこと、医師になったら取り組みたいことなどを話すんです。そこで私の場合は、プログラミングやアプリ開発を学んでいた経験を踏まえて、当時から少しずつ進められていた医療のAI化やアプリを使った薬の管理、発展途上国の医療をデジタル面で変えていく方法などに興味がある、というお話をしました。

学校によっては、面接官の先生がAIの分野に詳しかったり、発展途上国での経験があったりしたので、具体的な内容までいろいろお話できてよかったです。

また、これは大学に入学してからわかったことですが、同級生の中にはパソコンで文字を打つだけで精一杯な人も結構多いので、そういう意味でもプログラミングを学んでいたという経験は先生たちからは好印象だったのかもしれません(笑)。

 

ーー実際に医学部に入学してからも、ITのスキルは日々さまざまな場面で役立ちそうですよね。

そうですね。ライフイズテックのスクールでは、自分で資料を作って人前で発表する機会がよくあったので、その経験のおかげで大学のプレゼンテーションの授業はかなり助かっています。

「あなたが先生でよかった」と思ってもらえる医師に

ーー現在、おっぴーは学業と並行して大学生メンターとしても活動していますが、メンターになろうと思ったのはなぜですか?

自分が中高時代に見ていたメンターの姿が、すごくかっこよくて憧れていたんです。人と関わるのも好きですし、医療にも通じる部分があるなと思って、大学生メンターとしてライフイズテックに戻ってくることに決めました。

 

ーー単純に、医学部との両立は忙しくて大変そうだなと思うのですが、ぶっちゃけどうですか……?

たしかに、同じ大学生メンターにも忙しいねとは言われるんですけど(笑)。でも、1回生の時は通常のスクールをメインで担当して、忙しくなる2回生からは学校の休暇と同じタイミングで開催するキャンプに参加するような形で関わっているので、良いバランスで続けられています。

 

ーー大学生メンターの活動から得られているものはありますか?

キャンプに参加するたびに、自分にはなかった視点を中高生からもらえますし、学ぶことが多いなと感じています。メンターも医療の仕事も、人との関わりで成り立っているのは同じなので、この経験がきっと医師の仕事にも還元されるのではないかなと思っています。

ーーでは、おっぴーが目指す理想の医師について教えてください。

まだ漠然とした目標ですが、患者さんに「あなたが先生でよかった」と思ってもらえる医師になりたいと思っています。医師に求めることって、結構人によって違うと思うんです。それは安心感だったり、高い技術力だったり。いずれにせよ、私は患者さんにとって不安要素がない医師がいいと思うので、勉強だけでなくコミュニケーションや人との繋がりといった面も大事にしていきたいです。

あとは、やはり発展途上国の医療には少し興味があるので、一度国境なき医師団などに参加することもぼんやりと考えていますね。自分の手で一人でも多くの人を救えたらいいなと思っています。

 

ーーかっこいい……応援しています。おっぴーにとって、デジタルを学ぶことの価値は何だと思いますか?

医療に限らず、今後自分の興味があることをやろうと思ったときに、ITやデジタルが必要な場面は多くなるでしょうし、ほとんど知識がない人たちからするとその壁は結構大きいものだと思うんです。その点、自分はそのハードルを超えた状態でチャレンジできると思うと、やはり早いうちからデジタル領域を学んでおくことは一つの価値だなと感じますね。

 

ーー最後になりますが、まだやりたいことが見つかっていない子たちも含めて、将来を考える中高生の皆さんにアドバイスがあれば教えてください。

興味のあることにはいったん挑戦して、自分ができる領域を増やしてみるのが良いと思います。その中で少しでも好きだなと思ったものから悩んで選択をすれば、どちらを選んだとしても興味があることには違いないし、“正解”ですよね。

私自身も進路に悩みましたが、そもそも経験自体が少なかったら、今の自分の選択にも自信が持てなかったかもしれません。だから、ゆるくでもいいので興味のあることは全部挑戦してみるのがおすすめです!

取材を終えて

これからの時代、人間の暮らしをより良く発展させていく上で、デジタルやテクノロジーを掛け合わせることは、さまざまな分野において必要不可欠です。

デジタルを学ぶことのゴールや価値は、プログラマーやエンジニアを目指すことだけに留まらず、そのスキルをツールとして使いこなし、自分のやりたいことに活かすことができるのだと、おっぴーへの取材を通して改めて感じました。

学びや経験を素直に吸収して、ぐんぐんと進んでいくおっぴーのポジティブで明るいエネルギーは、きっと将来医師としてたくさんの患者さんを救うのだろうなと思います。

彼女のように、デジタルやITのスキルは、夢を実現させる上で心強い武器になってくれるはず。ライフイズテックでは、これからもデジタルを通して人生を切り開く次世代の活躍を応援していきます!

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取材・文 むらやまあき


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