【メンターインタビュー】Unityゲーム開発進捗をTwitterで毎日投稿!自信につながった継続のコツとは?
関西Unityメンターである白根諒太郎さん(以下、らっしーね(@rasshiine))は、同じく関西メンターのばっさー(@wingrabbit2)とともに、スマホゲーム「KanDanRun(カンダンラン)」をリリースしました!
彼の凄さは、ゲームリリースにあたり、開発進捗を200日を超え毎日Twitterに投稿し続けたこと(現在も継続中!)。自分の自信に繋げる継続のコツを聞きました!
スマホゲーム「KanDanRun(カンダンラン)」
マラソン大会のために練習中の主人公!気温によって服を脱ぎ着しながら走り、遠くを目指すゲーム
PC : https://unityroom.com/games/kandanrun
App Store : https://apps.apple.com/jp/app/kandanrun/id1630648104
仲間と作ると、モチベーションが上がる
なぜスマホゲーム「KanDanRun(カンダンラン)」を作ったのですか?
ーばっさーと二人で、「2Dで誰もが遊べる手軽なゲーム」をUnityで作りたい!と話していたんです。誰かに言われて作ったわけじゃなくて、作りたくて作ったというか。ばっさーが企画して「まずはやってみよう」という気持ちで始めました。
なるほど。共同制作だからこその良さはありましたか?
ー一番大きかったのは、お互いのモチベーション向上につながったことですね。例えば今回はばっさーがデザインをして、僕がプログラミングを担当したんですが、ばっさーがかっこいいロゴを作ってくれると、「これは僕もやるしかない!」とめちゃくちゃやる気になるんです。もちろん逆もしかりで・・・。
ーあとは、僕は今回プログラミングの他に「プロジェクトマネージャー」の役割をしていたんですね。週2回ミーティングをして、スケジュール管理や方向性の確認をするといったことをしていました。ですので、タスクをマネジメントする力はついたように思います。この力は大学でグループワークをする時でも役立っていますし、社会に出た時、何かの時に生きる、と確信しています。
逆に、大変なことはありませんでしたか?
ー(しばらく考えて)思い当たらないんですよね。「こういうものが作りたい」というイメージが全員に共通していれば、基本的に共同制作にデメリットはないと思うんです。
全員が同じ目標に向かえれば、単純に2人いれば2倍、いや、3倍にも4倍にもなっていくと感じました。
Twitterで毎日進捗を投稿!
ところで、今回のゲーム制作にあたって、Twitterに進捗を毎日投稿していたと聞きました。毎日投稿を始めた理由は?
ー同年代の人やメンターが、インターンや共同プロジェクトなどで成長する姿を見ていて、焦りが大きかったんです。そこで「自分にできることはなんだろう」と考えた結果、自分が得意だったオセロをUnityで作成することに決めました。その開発の進捗をTwitterに投稿し始めたのが、Twitter毎日投稿の始まりです。それを今回のゲーム制作でもやってみた感じですね。
「毎日投稿」って相当大変じゃないですか?
ー意外とできたんです。最初は備忘録のようなイメージで投稿していたのですが、ツイートの初めに日数を追加するようにしていったんです。そうしたらいつの間にか毎日のツイートが習慣になっていて・・・。
続けていて、どんな変化がありましたか?
ー(プログラミングを)忘れないんですよね、毎日触るから。1日のうちのどこかで、プログラミングのことを考える時間を作ろうって思うようになりました。全然進まない日もあるけれど、達成感や新しい知見を得られる日もある。今は通学中の1時間はプログラミングにあてています。
毎日投稿で「自己肯定感が上がった」
ーそれから、これが一番大きな変化なのですが、これまでの僕は自己肯定感がそこまで高くなかったんです。でも、ある時メンターの先輩が「どんな状況でも、自分にできることを見つけて一歩ずつ進んでいくしかない」と話をしてくれたんです。その言葉にすごく納得して・・・、だからTwitterも続けようと思ったんです。
投稿すると少しだけでも進めることができている実感が湧くんですよね。
それが、「今日、自分が自分のやるべきことをやれている」という自己肯定感にもつながったんです。
後からTwitterを振り返ると、今では使いこなせる技術も「数ヶ月前の僕はコレを知らなかったんだ!」というように自分の成長具合を可視化することもできるし、「自分を認めること」にも繋がりましたね。
ライフイズテックは「頑張っている人を応援してくれるコミュニティ」
周りからはどんな反応がありましたか?
ーライフイズテックって基本的に「頑張っている人を応援するコミュニティ」なんですよね。メンターやメンバーたちがフォローしてくれているから、投稿に対して「頑張っているね」「すごいね」と言ってくれてモチベーションになりました。実装に関してはメンターの先輩にも相談して、的確なアドバイスをもらったり、後輩からフィードバックを得たりもしました。
毎日投稿、ネガティブなフィードバックを受けるかもと心配になる事もあると思うのですが、それはどうやって考えたら良いでしょうか?
ーネガティブなフィードバックを受けた後に、ゲームがポジティブになれば最高だと思っています。「ユーザーが正義」という視点を忘れてはいけないと思います。
なるほど。一つの作品を完成させるとき、大切にしていることってありますか?
ー僕が大切にしている言葉があって、「When you feel like quitting, think about why you started.(やめたくなった時は、なぜそれを始めたかを思い出せ)」。
どういうことかというと、始めるときは確固たる意志を持って始めることが重要、ということ。今回の場合も続けられないかも、と思うこともありました。でも、スマホで動くゲームを作りたい!と言う最初の強い意志があったので、ここまで続けられました。そういった意味では、Twitterの毎日投稿は初心を「見返せる」というメリットもあります。Twitterがあってよかったなって思いました(笑)
最後に。メンターやプログラミングを学んでいる後輩に一言!
ー「学習に近道はない」とはよく言いますが、近道を「早く目的地に着ける」ものであると考えれば、一番の近道は「できるだけ早く動き始めること」だと思います。
「継続は力なり」。勉強でも開発でも、続けていけば必ず力がつきます。
もし今の自分を変えようと思っている方は、1日5分を2週間続けてみてください。いつしかそれが習慣になって、自分の生活に欠かせないものになっているかもしれません!
共同制作者ばっさーからのコメント
共同制作したからこその発見はありましたか?
ーらっしーねがコーディングを本当に楽しんでいるんだなと思いました。ZOOMミーティング中にコードを見せてもらう機会が何度かあったのですが、見るたびに僕の知らないメソッドや記法が増えていたり、それらの解説をとても楽しそうにしてくれたりしたのが印象的です。こういう姿勢を持てば、技術力をどんどん身につけていけるんだろうなぁと感じました。
Twitter毎日更新をどんな風に見ていましたか?
ー記録を残すって本当に大事だなと思って見ていました。KanDanRun開発中盤くらいの時期にらっしーねの投稿をまとめて見返したことがあって。そこで自分達の頑張りや、作品の成長などを改めて実感できて、これからももっと頑張っていこうというモチベーションにつながったのを覚えています。
<インタビューを終えて>
今も毎日投稿を続けているらっしーね。「大学生の一人の成長過程を、メンターやメンバーにも見せ続けられているのは、よかったなって思う」と語ってくれました。メンバーのみならず大学生メンターも日々チャレンジし、成長し続けている姿に心が動いた取材でした!