【社員インタビュー vol.3】中高生の可能性をさらに広げるために!海外留学で自分を磨き、2年後の「カムバック」誓う

posted on 2019/03/11

ライフイズテックのサービス開発を幅広く担っている中達麻以は、アメリカの大学を卒業後、楽天でエンジニアなどを経験し、2016年4月、ジョインした。2019年4月からは2年間休職してマレーシアの大学院に留学し、「データサイエンス」などを学ぶ。自らの専門性を高めつつ、2年後、アップデートした能力で子どもたちと会社に還元を誓う。

ーー高校卒業後から大学入学するまでの間、社会人を経験したり専門学校に通ったりしていたと聞きました。

私は3人姉妹なのですが、うちの家族には決まりがあって、高校卒業後は3人に同額のお金をあげるので、足りない場合は自分で工面しなさいという教育方針なんです(笑)そのお金で進学してもいいし、働いてもいいし、自由に生きなさいということですね。

当時、母親が病気で看病が必要だったこともあり、進学して学びたいことも漠然としていたので、働こうと思ったんです。

母親の看病をしながら正社員というのはなかなか難しいかなと思って、派遣社員という道をまず選びました。それで当時、パソコンを販売して同時にインターネットの契約を取る仕事のお給料が良かったので、家電量販店に派遣店員として働き始めました。

そこで働きながら、いつか海外の大学で学びたいという気持ちもあったので、英語を学べる専門学校にも通うようになったんです。

2年間専門学校で学んだ後、ある程度貯金もできたので、21歳の時にその専門学校が提携しているアメリカ・ワシントン州の短大に入学しました。その短大を卒業後、同じ州にあった4年制のウエスタンワシントン大学へ編入しました。

大学では、「コンピュータサイエンス」を専攻しました。ざっくり言うと、コンピュータがどのように動くのかということです。OSやネットワーク、データ構造についてや、アルゴリズムの理論などをプログラミングを通して学びました。

 

ーーその後、楽天に新卒入社されますが、どのような経緯だったのですか。

26歳の時に入社しました。少なくとも同期の大卒の中では一番年上だったと思います。院卒より年上だったので(笑)

当時、ボストンで日本人留学生向けの就活イベントがあって、そこに楽天の担当者が来ていました。そこで「これから海外進出する」ということを聞いて、ワクワクしそうだなと思い、入社を決めました。

ーー楽天ではどんな仕事をしていたのですか。

最初は楽天のサービスに関わるデータベースの管理や運用などに携わりました。データベースエンジニアと呼ばれるものですね。その後は社内クラウドのプロダクトマネージャーや、社内外のクラウドに携わる仕事を担当しました。

 

ーーその後、2016年4月にライフイズテックにジョインされます。どのような経緯で転職を決めたのですか。

楽天ではCSRの一環として、社員が各都道府県の高校で「ECビジネス実践授業」をやっていました。元々教育には興味があったため、私は手を挙げて、やってみたんですね。

そしたらそれがとても楽しくて(笑)自分のバックグラウンドである「コンピュータサイエンス」に関わる教育の仕事をしてみたいなと思いました。それが転職への始めのきっかけです。

ライフイズテックは一度、雑誌の特集を読んでいたことがあったので、うっすら名前は知っていたんです。そしたら、転職サイトを通じて、改めてライフイズテックが出てきて、話だけでも聞いてみようと思ったんです。

最初は話を聞きに行くだけのつもりだったんですけど、面接もトントン拍子に進んでいって、気づいたら決めてました(笑)

ーー決め手は何だったんですか。

IT教育といった時に、自分にとって気になる企業が他にありませんでした。だから、ライフイズテック以外、応募してません。

自分のやりたいと思うことが全部ありましたし、会社の雰囲気もあります。自分のバックグラウンドを活かした教材作りにもすごい興味を引かれましたし、迷いはなかったです。

ーー入社されてからはどんなキャリアを進まれたのですか。

メインとしてやっているのは、Webページの制作、オンライン教材のプロジェクトマネジメントや品質管理、新しいコース・ワークショップのカリキュラム作りです。

開発チーム、カリキュラムチームの兼務という形です。

 

ーー2019年4月から休職してマレーシアへ留学されます。留学を決めた理由は何だったのですか。

クアラルンプールにある「Asia Pacific University of Technology & Innovation」の大学院修士課程に留学し、2年間、「コンピュータサイエンス」の領域である「データサイエンス」「ビジネスアナリティクス」を学びます。

平たくいうと、データを見てどう分析するかということと、それをさらにビジネス分野でどう活かせるかについて、両方合わせて勉強します。

大学院に行きたいなというのはずっとやんわり思っていて、アメリカの大学も探していました。でも、学費が高くて(笑)

加えて、2018年2月にAI系のワークショップ作りを担当したんですが、これから子どもたちに教えたりカリキュラムを作ったりしていく上で私自身、もっと学びたいという気持ちが湧き上がっていったんですね。

試しに受験してみたら、受かったので(笑)気持ちが固まりました。

ーー退職という選択肢は考えなかったのですか。

会社として休職が許されるのなら、退職はしたくないと思いました。

小森さん(ライフイズテック取締役副社長COO)には、別の会社で働く夫と一緒に留学を考えていると相談すると、「いなくなっちゃうのは寂しいけど、めでたいことでしかない」と言ってくださいました。

夫は会社を退職するんですけど、ライフイズテックは休職を快く認めてくれました(笑)

ーーどうしてまたライフイズテックに戻ってきたいと思ったのでしょうか。

私、ライフイズテックめちゃくちゃ好きなんです。会社で学んだことを活かしたと思っているんです。

会社の方針がブレないことと、社会的貢献とビジネスを平行させているところはすごいです。

転職する時にNPOやNGOも考えたのですが、助成金や税金に頼らず、やっぱりビジネスとして成り立っているほうがいいなと思ったんです。

それと、実際に子どもたちのレスポンスをダイレクトに見られるのもライフイズテックの魅力です。

戻ってきたい理由はたくさんありますね(笑)

 

ーーライフイズテックで働く同僚社員についてはどう感じていますか。

3年働いてきて、社員の皆さんがこんなにいい人しかいない会社はないんじゃないかなと思っているんです。

それぞれ個性は強くて、その分野のプロフェッショナルなんですが、同じ方向を向いていることがすごいですね。

自分の利益を考えて動く人がいないです。子どものため、より良い教育やカリキュラムのため、「他者のために」という人ばかりです。

自分のポジションを守るためとか、出世するためとか、そういう考えの人がいないというのはすごいと思います。

同じ同僚として、尊敬できます。笑いを取りつつコミュニケーションとるのも素敵です(笑)

ーー留学を終え、再びライフイズテックに戻ってくる時、こんなふうに働きたいですとかイメージはありますか。

学んできた分野をライフイズテックで存分に活かしたいということと、結婚もしたので家族との時間も大切にしたいと思っています。

時々赤ちゃんを連れて出社する人もいますし、保育園の送迎を毎日する人もいます。社員の家族をとても大切にしてくれる会社ですから働いていて安心です。

<インタビューを終えて>

高校卒業後、家電量販店の派遣店員、英語の専門学校を経て、アメリカに渡り、短大、そして編入して大学を卒業。ここまででも、インタビューを読んで、ユニークな経歴に驚いた読者は多いのではないでしょうか。ライフイズテックは多様性を大切にする会社ですが、中達自身が既に多様性を体現してます。

海外でテクノロジーの最先端を学び、ライフイズテックに再び戻って子どもたちに還元したいという中達。楽天から「IT×教育」を夢見て転身した思いが、今も全くブレていないなと感じました。2年後の中達の姿を想像すると楽しみですね。

ライター:宮本俊一
プロフィール:1981年、群馬県生まれ。2006年、読売新聞東京本社入社。記者職を中心に歩む。子どもの未来に繋がる仕事がしたいと2018年11月、Life is Tech! へ。仕事の傍ら2013年からエッセーを書き始め、「第18回約束(プロミス)エッセー大賞」(産経新聞社主催)などで入賞。「誰にでも分かりやすく」をモットーに、旬な話題を随時アップします!