ライフイズテック白金高輪スクールで、2014年秋から2017年春までプログラミングを学んだ浪川洪作さん(高校3年)は、その経験を生かしてAO入試で有名国立大学に合格。今春から大学生となる。
浪川さんは、卓越した技術を持つ17歳以下の小中高生・高専生を応援する団体「未踏ジュニア」から2018年11月、「未踏ジュニアスーパークリエータ」と認定されるなど注目のティーンだ。
浪川さんは、「複数のスマートフォンによる新しい立体音響の表現」というテーマで2018年5月、同団体から採択を受けた。開発資金援助のほか、プロジェクトマネージャ(PM)や第一線で活躍するエンジニアの指導を受けながら、成果を出した。
そんな浪川さんからライフイズテックでの思い出や将来について話を聞いた。
ーーライフイズテックに入るきっかけについて教えてください
中学2年の時、母親からライフイズテックの1day体験会があるということを言われて、それが僕にとっては最初のきっかけです。そもそも姉が、白金高輪スクールができる前の初期のスクール生でしたから。その影響もありました。
それまで僕はプログラミングをやったことがなかったですが、小学生の頃から模型とかプロモデルとか、そういった工作、モノづくりが好きでした。
その体験会で「あ、面白い」と直感的に思って、それで2014年から白金高輪スクールに通い始めました。最初は「Webデザインコース」で、後から「Webサービスプログラミングコース」でも学びました。
ーースクールに通い始めた後の印象はどうでしたか
プログラミング自体は自分の性に合っていて楽しかったです。何て言うんでしょうか、自分で作品を構築していく点でしょうか。コードを書いたら、反応するということをひたすら繰り返し楽しんでいました。
それにライフイズテックにはプログラミング教育に熱意があって、かつ技術力がとても高い人がたくさんいました。デザイナーですけど、ブラウザからロボットを動かすようなメンター(大学生講師)さんもいました。
あと、何か新しいことを始める時って、自分一人だけだとつまずいちゃうことってあると思います。それを週に1回スクールに通う形で定期的にできたのが自分にはよかったと思います。
実際にパソコン上のオンラインではなくて、白金高輪に通ってみんなと一緒に取り組むというところが、コンスタントに続けられた理由ですね。僕、サボり癖があるんで(笑)
スクールに行けば、メンバー(中高生たち)、メンターと深いコミュニティがあって、楽しかったです。
スクールには2017年まで5期(2年半)通いました。
ーーそのスクールに通っていた2年半でどんな作品を作りましたか
高校1年の時、自分のブックマークフォルダから迅速に検索、ページ移動が可能となるGoogle Chromeの拡張機能を独自に作りました。
検索する頻度によって検索順位も自動で変わるようになっています。
例えばFacebookをよく使うのであれば、「F」と打ち込んだだけで、Facebookにすぐ飛ぶことができます。「Bookmarker」と名付けました。スクール時代に作った僕の代表的な作品です。
▲「Bookmarker」(Life is Tech ! スクールのパンフレットより掲載)
2ヶ月ぐらいかけて、僕がシステムの部分を作り、同じスクールのチームメンバーにデザインを担ってもらいました。
Chromeストアで探せば、今も誰でも自由にパソコンにインストールすることができます。しばらくメンテナンスしていないので、これからしないといけないですね(笑)
ーー反響はありましたか
自分の周囲では「めっちゃいいじゃん」ととても喜ばれました(笑)
ーーライフイズテック卒業してからは何か自分で変化はありましたか
そもそもライフイズテックでプログラミングを学んでなかったら、大学はAO入試ではなく、一般入試で受けてたはずです。そういう意味では人生は変わりましたよね。
スクールを卒業した理由も、もっと専門性が高いことを自分なりに調べて試してみたいと思ったからです。
ーー大学ではどんなことを学ぶのですか
基本的にメディアアートですけど、自分はエンジニア寄りの人だと思っているので、システムついても学びたいなと思っています。
作るということが好きです。
ーー将来的にはどのようなビジョンを描いてますか
難しいですね(笑)その時にやりたいと思ったことをやるというタイプなので。ですから、そういった進路の時、自由な選択ができるように自分で技術力を持ちたいです。
もう今の時代、大学を卒業する4年後ぐらいにどんな会社があって、どんな職種があるのかなんて分からないと思いますよ。
ーーライフイズテックの後輩に何か伝えたことはありますか
とにかくプログラミングを楽しむことですね。
ライフイズテックに行こうかどうか悩んでる人は、とりあえず動いてみることが大事だと思います。僕はいつもそういう風に思っています。必ずしも極めなくてもいいから。
そうやって具体的に動いてみたほうが楽しいですよ。