【対談前編】「テクノロジア魔法学校」制作秘話 /小森勇太COO・橋本善久CTO

posted on 2018/12/05

ライフイズテックの小森勇太・取締役副社長COOと橋本善久・取締役CTOが今夏、プログラミング学習教材「テクノロジア魔法学校」の制作秘話について対談した。対談内容は、夏キャンプの際に配布された「LIFE IS TECH! Paper」に盛り込まれたが、本マガジン上でも読みたいという根強い読者の声に応え、今回は「特別企画」として再編集。同教材の総監督・小森COOと教材監督・橋本CTOの熱い想いを、前後編で改めてお届けしたい。

なお、対談の司会は、ライフイズテックの吉原恵子ディレクターが務めた。

吉原:なぜストーリー仕立てのオンラインプログラミング学習教材を制作したのでしょうか?

小森:まず、キャンプやスクールを届けられない地域の方はもちろん、中高生だけではなく、より多くの人にプログラミングというものを届ける機会を作りたいというのはライフイズテックとしてずっとありました。

学びの部分で意識しているのが、「そもそもなんで学ばなきゃいけないのか?」という疑問の解消と、学習の継続性です。いわゆる普通の学習だと、学習教材と自己の対峙になると思うんですよね。「プログラミングを学ぶんだ」っていう動機だけで進めると、その意欲がちょっとでも削ぎ落とされた瞬間にページが進まなくなってしまう。

例えば、英語の課題を今日頑張ってできたとしても、「明日もやるぞ」っていうモチベーションがないと続かなくなってしまう。次に向けてのモチベーションをちゃんと作ってあげるっていうのが大事で、明日もやりたくなるようなものを作りたかったです。

面白いものって絶対続けたくなるじゃないですか。それにはストーリーが大事な要素だと思っていて、だから、謎解きだったり、続きが気になる仕掛けや感情移入できる物語にしました。


▲橋本義久CTO(写真左)と小森勇太COO(写真右)

「そもそも何で学ばなきゃいけないのか?」という疑問も、ストーリーで補っていて、「窮地に立たされている主人公を救いたい」、「解決して先に進みたい」。そのためにはプログラミングを使ってどんなことをやればいいのか?という学習意欲だけではない感情を持たせてあげることで、自然とレッスンにも入っていけると思いました。

吉原:教材監督としてはどんなところを意識しましたか?

橋本:教材だけが完璧でも続かない、ストーリーが面白いだけでプログラミング知識が習得できないというものは作りたくなかった。入念に設計された未だかつてないものという位置付けです。教材の一言一句までこだわっています。アプローチが違う2人がいて、それを融合して1つのものができているという感じです。

吉原:プログラミングって、本を購入して実際に打ち込みながら言語の概要とか構造を習得していくというイメージがあるんですが、オンラインだけで本当に実力がつきますか

橋本:プログラミング系の参考書って情報量が多いし、なんだか難しそうなことが書いてあるから本を開いた瞬間に「うわっ」ってなって進めていくのが大変だと思うんですよ。でも、「テクノロジア魔法学校」では楽しくてどんどん先に進められる。ゲームをしているような感覚で、気づかないうちにとても多くの情報量を学ぶことができます。


▲実際の教材の画面。キャラクターの「ミーミル」が学習を導いてくれる。

実は、「テクノロジア魔法学校」には、本10冊分以上の情報量が詰まっているんです。Webデザインもゲーム制作もメディアアートも、一般の入門書籍で学べる範囲以上の本格的な内容なのですが、学習速度は本の5倍以上です。

それに、「テクノロジア魔法学校」を進めていくと参考書の見方が変わるし、参考書が読めるようになる。下地の知識がない状態で参考書を読んでも理解できないけど、テクノロジア魔法学校で学んだ後に参考書を見るとわかるようになる。

今まで理解できなかった参考書を、まるで欲しい服を選ぶように、欲しいゲームを選ぶように手に取れるようになります。

小森:そうですね。本だと絶対にできないような仕組みや仕掛けがたくさんあります。

吉原:途中でつまってわからなくなったり、技術を習得できないってことはないですか(笑)?

小森&橋本:つまることはないです(笑)。確実に習得できます。

想い伝えドリームチームに

吉原主役級の豪華声優陣の共演が実現したのは何ででしょう?


▲作中では、榎木淳弥さん、田中あいみさん、早見沙織さん、悠木碧さん、杉田智和さんら著名な声優がキャラクターの声をあてている。
小森:「テクノロジア魔法学校」は、ただの教材ではなくて、コンテンツとしても最高のものを作りたいという想いを軸に作られています。「実現していこう」と決めて、それがだんだん形になっていくと、プロダクトに魔法がかかったように作品をよくすることを手伝うよって言ってくれる人が増えるようになるんです。

声優の方々も、脚本家の方が書いた原稿を読んで、これは本気でやろうと思って参加してくれました。いいものを作ると決めて、さらにどういう風なアプローチであればいいのかを決めて、後は真剣な想いでこういうことをやりたいんですって伝え続けていく。
豪華声優の人達が何で参加してくれたのは、このサービスにすごく期待をしてくれて、このサービスで実現したいものを共感してくれたからです。
いいプロダクトをつくると、それを応援してくれる人が集まってくれる。真剣な想いを伝え続けると、それに応えてくれる人が現れてくれますね。

吉原:テクノロジアで1番おすすめ・お気に入りの題材は何ですか?

小森:僕は中高生のみんなもそうだけど、人が変わる瞬間が好きなので、登場人物が心を開いていくシーン。

この作品の特に好きなところは、学んだものを活用して、物語の登場人物を救うところ。プログラミングを人のために使うところかな。

橋本ラプンツェルパート!(即答)ランタンを飛ばすまでにかなりきついジェム(学習パート)があって、配列とか難しいことをやってきて..。


▲制作発表会での小森COOのプレゼン。ラプンツェルパートの動画が一部見ることができる。

最後に学習の集合体としてランタンが飛ぶシーンで、今までの学習がよみがえってきて、曲も相まって感動して泣きそうになる。まさに名場面。

小森:確かに。ラプンツェルパートは泣きますね(笑)

<後編につづく>

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